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ボイストレーニングの効果を生徒側の視点で。

2011.03.20

私はピアノ専攻です。
なのですが以前、ボイストレーニングを受けたことがあるので今回生徒さん側からの視点でボイトレの良さを書いてみます♪ 

まず前提として、私は音大卒です。音楽専攻の人間で音痴はいません。(例外は在る)ピアノ科だろうが何科だろうが基本的にみんな歌はうまいのです。
それはまず耳が鍛えられているからです。正しい音程というものが解るので、音程をはずすということがあまりありません。外したとしても、すぐに気が付いて修正することができます。
次に表現力があります。(基本的な、というレベルで。。)
音楽表現は楽器の違いを超えて共通していますから、何か楽器ができれば歌を歌う時にも要領は同じなのです。(本来は歌があって、その先に楽器演奏があると言った方が方が正しいですが)
最後に「歌う」行為に対する照れがありません。 音楽やってる人間は(ここでは専攻している人の事を指して書いています。)人前で何かを披露することに関してテレや躊躇がありません。それどころか「前へ前へ」の目立ちたい勢いがあります。そういう意味ではやはりある種芸人なんでしょうね。(いやこれももちろん例外は在ります。とても奥手な人もいます。そしてそういう人が音楽に自己表現の全てを託して素晴らしい演奏をされたりするケースもあります。)

話がそれましたが、そう、そんな私がボイストレーニングのレッスンをなんでか、、機会あって一時受けていたんです。  
先に書いた様な理由で既に歌自体は人よりは少しはまぁ良く聴こえる様に歌えたと思う私ですが悩みは自分の声そのもの。まあ歌えると言っても声楽家の様に歌えるわけではないので普通にポップスを歌うじゃないですか、あ、ちなみに先に書いた音楽専攻みんな歌うまいっていうのはあくまで声楽科以外の人でもポップスなら上手い、てことです!で、ポップスを歌うとどうしてもその元の歌手の人の声マネをしてしまう。
YUKIちゃんを歌えばYUKIちゃんの声、椎名林檎を歌えば椎名林檎の声、Charaを歌えばCharaの声、UAを歌えばUAの声、カーペンターズを歌えばカレンの声、ビートルズを歌えばジョンかポールの声、ジョニミッチェルを歌えばジョニの声、、ベルベッツ歌えば、、となってたわけです。(後半は・・)
なんか歌えば似てるね、て言われ。
「似てるね」て、褒め言葉じゃないじゃないですか。いや、似せる技術力とかに関しての評価としては褒められてるんでしょうけど、音楽としては、、?
嫌になって歌うのをやめました。(なんだかかっこいい、、勝手に歌って勝手にやめただけの話なんですが、、)
自分の歌も好きじゃなくなりました。  

長々書きましたが要は私の不満点は

1自分の声が出せない

2それ以前にわからない

(長々書いてないけど)ウィスパーボイスが好きで歌声が小さすぎた

というところだったのです。多分。  
そんな折友人が紹介するから行ってみたらと言ってくれたので言われるがままにボイストレーニングとやらに。なんかボイストレーニングってなんだよとか思いながら。

紹介されたのは森公美子さん似の現役オペラ歌手の先生。私別に声楽やりたいわけじゃないんだけどこんなクラシカルな先生でいいのかなとか思いながら。
まあ私は所謂「トレーナー」と呼ばれるタイプのやたらめったらテンションの高い先生とかだいぶ苦手なのでこっちのがいっかとかも思った。
しかしこの先生もなかなかどうしてテンションが高い。「トレーナー」とは別のタイプのテンションの高さがある。どこか森公美子さんの様な、、。  

さてレッスン開始。先生はまず私の歌うのを聴いて、ハイハイハイこのタイプねといった感じで途中でやめさせ、「好きよ、あなたの歌。でもほんとの声が出てない。ほんとの声探しましょう。」と。かっこいい。
いきなり好きよと言ってもらえずばり悩みを言い当てられた私はすっかりこの易者を信用、レッスンを受けることに。  

レッスンはいつも全力でしてもらった気がします。 はじめに発声練習をして、その後好きな歌を歌うんだけど、私の好きな曲は全然歌を練習するのに向いてない曲が多かったので結局先生が勝手にダイアナロスとか、、とかそういうとんでもない歌唱力の人の曲を指定してレッスンに使用してました。
全っ然ダイアナロスみたいな歌を歌いたかったわけじゃなかった私は(だってジョニミッチェルが好きだし)あーこのままじゃ和田アキ子さんみたいになってしまぅんじゃ、、と不安に。(和田さんファンの方すみません。) 常に半信半疑だったけど先生のテンションに押されて熱唱。(しないと許してくれないので、、)  

なんのかんのでそれこそ騙されたと思って半年くらい通ってみて、気が付いたら自分の声があれ前とは違う様な気がしてきました。誰の曲を歌っても自分の声で歌えるようになった様な、、(まあ元々の声質が似てる人とはやっぱり似てるんですが)あと歌う声も大きくなった。
前はウィスパーボイスとか、フォークの歌が好きなので自分が歌う時表面的に真似てすごい声が小さくなって、マイク無しでは到底聴こえませんという音量だったのですが、なんとなく全体的な音量が上がったというか、、ゲイン上げたみたいな、、音波の幅が広がったみたいに思いました。裏声を使ったときの音量も。    

さてだらだらと長文でつまり何が言いたかったのかと言うと、ボイストレーニングってなによ、とお思いの方、あれは歌い方がどうなるのとかそういう外側のことじゃなくて、「声」という素材を自分の思う通りの形にできるようにしてくれることなんだなーと思います。
オペラの人にボイトレしてもらったらオペラ声になるとか、ソウルの人についたらアッコさん声になるとか、そういう「味付け調理」の話じゃなくて、「声という素材」を良くする、て問題なんだなと。
だからどういうジャンルの歌を歌いたい人にも役に立つし、先生の好みの音楽と自分のそれが違ってもあまり関係ないし、それならばクラシックの先生につくのはとても良い選択だと思います。オペラの人の声量を知っていますか?え?人間?と疑うくらいです。すごいトレーニングを積んでいるからです。
加えてクラシックは全ての音楽の基本。興味がわけば触れてみるいいきっかけにもなるかも。  

素の声を出す、て簡単そうで実は難しいことで、或は出したいとイメージしてる声を自由に出すっていうのももちろん容易なことではなく、けれどその分、それができる様になるってすごく楽しくてうれしいことなんだなと思いました。 歌をやる人はもちろん、声を使う日常の様々なシーンで、自分を良くしてくれる素晴らしいトレーニングです。  

さて当レインミュージックスクールでもオペラ歌手、声楽家の杉浦先生がボーカルコースでボイストレーニングのレッスンをしています。 お仕事帰りに池袋教室で、おうちの近くの小竹向原教室桜台教室で、ぜひ一度体験レッスンしてみてください    

次回か次次回かそのうちいつか、杉浦がレインミュージックスクールでのボイストレーニングの効果を講師側の視点で。を書いてくれると思います。乞うご期待!    


澤村

ボイストレーニングの効果を生徒側の視点で。

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